ハリキリ過ぎカレー
大切な人に喜んで欲しい
そんな思いで作り始めたカレー。
玉ねぎをアメ色になるまで炒めることから始めて、圧力鍋でじっくり煮込む。
その上で市販のカレールーを混ぜると
木ベラが立つくらい、カレーがこっってりに。
ちょっとお湯を足してみたけどこってりまったりカレーが出来上がった。
一抹の不安を抱えながら、いざ実食。
??
美味しいの言葉は聞こえないし、私の中でも調理中に感じた不安が現実に。
味が濃ゆい。
濃ゆすぎる😰
見た目はまるでドライカレー。
相手は私のテンションの低さに気づいたのか、
お水を足したら?のアドバイス。
そしたらいつものカレーに近づいてきた。
鍋を混ぜながら、カレーがかすんできた。
私、泣いてるんだ。
「美味しく食べて欲しかったのに
あんなに頑張ったのに」
そんな気持ちが涙になってた。
相手が喜んでくれたら嬉しいな。
あの人だったら、どんなカレー食べたいかな。
そんな思いがいつの間にか、すり替わってた。
なんだ。
私は自分の頑張りを認めて欲しかったんだ。
私の頑張りを誰よりも知っているのは、私。
それだけで満足していたはずなのに。
欲張りだね。
ハリキリ過ぎたカレーは野菜やお肉のエキスと頑張った私、認められたかった私の涙で味わい深いカレーになりました。
お腹いっぱいなのに、お替わりしてくれてありがとね。